オーディオテクニカから2016年7月22日に発売されたワイヤレスイヤホン「ATH-CKS990BT」をレビューします。
今回紹介するATH-CKS990BTは、オーディオテクニカ様のご好意でお借りいたしました。
同じくお借りした同シリーズ「ATH-CKS550BT」のレビューも合わせてご覧ください。
ATH-CKS990BTのスペック
【通信仕様】
- 通信方式:Bluetooth 標準規格Ver.4.1準拠
- 出力:Bluetooth 標準規格Power Class2
- 最大通信距離:見通しの良い状態で10m以内
- 使用周波数帯域:2.4GHz帯(2.402GHz~2.480GHz)
- 変調方式:FHSS
- 対応Bluetooth プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
- 対応コーデック:SBC/Qualcomm® aptX™ audio/AAC
- 対応コンテンツ保護:SCMS-T方式
【ヘッドホン部】
- 型式:ダイナミック型
- ドライバー:φ13mm
- 出力音圧レベル:109dB/mW
- 再生周波数帯域:5~28,000Hz
- 伝送帯域:20~20,000Hz
- インピーダンス:17Ω
【マイクロホン部】
- 型式:エレクトレットコンデンサー型
- 指向性:全指向性
- 感度:-44dB(1V/Pa、at1kHz)
- 周波数帯域:50~4,000Hz
【その他】
- 電源:DC3.7V リチウムポリマー電池(内蔵式)
- 充電時間:約3時間*
- 使用可能時間:連続通信(音楽再生時):最大約5時間*、連続待ち受け:最大約200時間*
- 質量:約35g(コード除く)
- 使用温度範囲:5℃~40℃
- 付属品:イヤピース(XS,S,M,L)、充電用USBケーブル(1.0m)、ポーチ
ATH-CKS990BTの開封画像
外箱
それでは早速外箱から見ていきましょう。
外箱を開けると以下の物が入っていました。
- イヤホン本体
- 充電用USBケーブル(1.0m)
- イヤーピースXS,S,M,L
- 取扱説明書
- 保証書
- ポーチ
イヤホン本体
ハウジングはロボットを思わせるデザイン。コードは通常の丸いコードです。
イヤホンのコード部分です。画像では弛んでますが、長さは20cmで、ネックバンドから耳までの長さは十分あり、
イヤホン全体の計量です。計量値では35gでした。(透明のケースの重量は抜いてあります。)
付属品
付属のポーチです。ナイロン製の素材で、表面にはオーディオテクニカのロゴが入っています。
充電用のUSBケーブルです。色は黒で長さは1mありました。
交換用のイヤーピースです。色はスケルトンホワイト。
かなりタイトな作りになっているので、イヤホンからポロっと取れる事はなさそうです。
ATH-CKS990BTレビュー
ワイヤレスイヤホンで、マイクがネックバンドに付いているので、寝ながらの通話や音楽試聴にも使えそうだなって事で、実際に試してみました。
上の画像を見て貰えれば分かる通り、イヤホンは耳の外に出る部分がかなり分厚く、出っ張っているので、顔を横に向けた時にイヤホンが邪魔になり、耳が圧迫されて痛くなります。仰向けで寝る人には、気にならないかもしれませんが、寝返りをうつ度に耳が痛くなるので、寝ながらの使用には向かないでしょう。
若干気になるホワイトノイズ
イヤホンとプレイヤーを繋げた時に、音楽が流れていないと、小さくサーというノイズがします。音楽再生時には気にならないのですが、音楽を切った時に少し気になりました。もしかしたら、音楽再生中でもノイズが発生しているかもしれません。ですが、音楽を停止してノイズが気になっても、5秒程でノイズは収まるので、大抵の人は気にならないかもしれません。
ワイヤレス技術の向上
プツプツと途切れたり、音質が良くなかったりと、一時期は酷かったワイヤレスヘッドホン・ワイヤレスイヤホンですが、最近発売されるモデルは、だいぶ安定してきて、購入の選択肢にも入る様になってきました。
ATH-CKS990BTのワイヤレス動作はかなり安定していて、プツプツと音楽が途切れたりという事は滅多に発生しません。また、同じ部屋の中など障害物がない状態ですと、10mくらいは余裕で繋がっているので、便利です。
軽くて目立たないネックバンド
ネックバンド部分は細くなっているので、そこまで目立ちませんが、Tシャツを着ている時は、ネックバンドが外に出ますので、若干気になる人はいるかもしれません。
スーツや襟付きのシャツを着て、服の中に隠す様にすると、後ろからは見えなくなりますし、前からみても、ネックバンド部分の少し広げて隠す様に装着する事によって見えなくなります。
ネックバンドの装着感は、かなり軽く、ネックバンド自体がワイヤーの様な形状のため、自在に広げる事もできるため、ネックバンドを装着しているのを忘れる位には、付け心地は快適です。
aptX/AACに対応して高音質を実現
aptXとAACとは、Bluetoothのコーデックです。Bluetoothは実用的な観点から、転送速度を500kbps以下に制限されており、その制限下でデータを転送をするために、データを圧縮して転送する必要があります。そのデータの圧縮の規格がコーデックです。
aptXとAACはそのコーデックの中でも、比較的新しく、高音質なまま圧縮できる形式であり、これらを使用する事により、より高音質な音楽の試聴が可能になります。
ATH-CKS990BTは、aptXとAACに対応しており、高音質な試聴が可能になるのです。
SOLID BASSシリーズだが低音だけではない
迫力のある重低音は、流石はSOLID BASSシリーズといったところ。音の粒がしっかりしていて、ドラムの音やベースの音などきっちり聞き取れる。ただ、低音が良いだけではなく、高音の伸びも良く、解像度の高さもしっかり感じられる。
ロックやメタルなど重低音が効いた音楽はもちろん、バラードにも良く合う、オールマイティなイヤホンになっている。