ゲーミングヘッドセットとは、ゲームに最適化されたマイク付きのヘッドホンの事。
長時間使用しても疲れにくい素材を採用したり、前後左右から音の方向を聞き分けやすくチューンナップが施されたりと、ゲームに特化したヘッドホンです。
ゲーミングヘッドセットを選ぶポイント
ゲーミングヘッドセットを選ぶ上で考慮すべきポイントを解説します。
接続端子による違い
ゲーミングヘッドセットで採用されている接続形式は大きく分けて4極ミニプラグ、USBケーブル(無線も含む)、3極ミニプラグx2の3つになります。
4極ミニプラグ
4極ミニプラグは、イヤホンやヘッドホンで一番採用されているタイプ。実はこのプラグにはCITAとOMTPという2種類の規格があります。
この規格を間違えて指すとマイクが使えないなどの不具合が起きることがあるので注意しましょう。
基本的に、日本製品やiPhoneなどはCTIA規格が採用されているので、CITA規格のケーブルであれば間違いないでしょう。
※2011年以前のXperia端末はCITA規格が採用されていたので注意が必要です。
USBケーブル
USBケーブルは、パソコン内部のノイズの影響を受けにくいという特徴を持ちます。
3極ミニプラグx2
ヘッドホン用の端子とマイク入力端子の2つに分かれたタイプ。マイクの入力とスピーカーの出力に分かれています。
※ヘッドセットには一つの接続方式しか対応していない機種もあるので、まずは自分が使いたい環境を確認して対応しているヘッドセットを買いましょう。
出典:サンワサプライ
もし間違えて購入してしまったら
間違えて購入しても以下のアダプタを使えば接続できます。
有線方式と無線どっちが良いか
次は有線と無線どちらが良いか考えていきましょう。
結論から言うと、無線FPSなどのゲーム用途を考えているのなら遅延の少ない有線タイプがおすすめです。
無線タイプは、取り回しが楽というメリットもあるのですが、採用している通信方式によっては遅延が発生する事があるので、すばやく音で敵の位置を確認したりする様なFPSゲームには向きません。
どうしてもワイヤレスがいいなら
基本的に、有線タイプの方がおすすめですが、どうしてもワイヤレスが良いという方も多いでしょう。
ワイヤレスなら、断線する事もないですしとりまわしが楽ですからね。
ワイヤレス方式には大きく分けて、赤外線方式とBluetooth方式と2.4GHzデジタル無線方式の3つのタイプがあります。
赤外線方式は、通信速度が遅くノイズにも弱く障害物があると通信できません。その代わり安価であるので格安のヘッドホンに採用される事があります。
Bluetooth方式は、赤外線方式と2.4GHzデジタル無線方式の真ん中くらいの通信速度。
apt-Xなどの優れたコーデックを使用することにより遅延を少なくできます。
2.4GHzデジタル無線方式は、ノイズの干渉が少なくちょっとした壁や障害物なら問題なく使用できます。
速度に関しても3つの方式の中で一番早く、音質も高音質です。
ノイズに強く、速度も速くて音質も高音質といいとこづくめですが、その分値段も高くなっています。
速度 | ノイズの干渉 | 音質 | 値段 | |
赤外線方式 | × | × | × | 〇 |
Bluetooth方式 | △ | △ | △ | △ |
2.4GHzデジタル無線方式 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
もし、どうしてもワイヤレスが良い場合には、遅延が少なく高音質な2.4GHzデジタル無線方式をがおすすめです。
サラウンド
ゲーミングヘッドセットを選ぶのに欠かせいのが、サラウンド方式です。モノラル、ステレオ、5.1ch、7.1chなど様々な種類があります。ここでは簡単に違いなどを説明します。
モノラル
1ch。左右スピーカーから同じ音が出力される方式。
ステレオ
2ch。左右のスピーカーから異なる音が出力される方式。
5.1ch
5.1chサラウンドとは、センターに1つと前方左右に2つそして後方左右に2つの計5つのスピーカーで取り囲むように配置した立体音響です。
ちなみに5.1chの.1の意味は重低音を担当するウーハーの事。
ゲーミングヘッドセットで使われるサラウンドは、疑似的に再現したバーチャルサラウンドを意味しています。
要するに、実際にスピーカーを配置した様に聞こえるヘッドセットって事ですね。
7.1ch
7.1chサラウンドは5.1chサラウンドに左右2つのスピーカーを追加した立体音響です。
こちらも5.1chヘッドセットと同じでバーチャルサラウンドになります。
振動機能
ゲーミングヘッドセットの中には振動機能がついているモデルがあります。
振動機能は、射撃や爆発音に反応して振動するので、ゲームの没入感や臨場感を高めてくれます。
また、長時間使うと疲れることもありますが、簡単にON/OFFできるのであって損はないです。
装着感
ゲーミングヘッドセットは長時間使用する事が多いので、軽く装着感が良いものを選びましょう。
ノイズキャンセリング機能
ゲーミングヘッドセットには、ノイズキャンセリング機能がついているモデルがあります。
ここでいうノイズキャンセリング機能とは、ヘッドホンのノイズキャンセリングではなく、マイクに雑音が入りずらくなる機能の事です。
マイクにノイズが入ると一緒にプレーしている人達の迷惑にもなるので、ボイスチャットなどで使用する事が多い人には必須の機能だと言えます。
ゲーミングヘッドセットおすすめランキング
ゼンハイザー PC373D
ゼンハイザーはその響きのとおり、ドイツの音響機器メーカーです。特にハイエンドなヘッドホンに強く、中には20万円近くするヘッドホンなんかもラインナップされています。
そんなゼンハイザーから発売されているPC373Dですが、こちらもハイエンドなゲーミングヘッドセットらしく、Dolbyの7.1chサラウンドを搭載し、定位がしっかりと把握できるFPS向けになっています。
また、マイクはプロ仕様になっており、周囲の雑音を出来る限り排除したノイズキャンセル機能を搭載し、マイク部分を跳ね上げるだけでミュートに出来る機能が地味に便利です。
Razer Thresher 7.1
Razerは、アメリカのカルフォルニア州・サンフランシスコに本拠地置くゲーミングデバイスメーカーです。
Thresher7.1は、ワイヤレスながらDolbyの7.1chサラウンドを搭載し迫力のあるサウンドが魅力。
ワイヤレスには、遅延や障害に強い2.4GHzデジタル無線方式を採用。ヘッドセットのデザインは眼鏡を掛けていても邪魔にならない様に設計されているのも特徴的です。
特に、PS4でFPSをやる方にはぜひおすすめしたい一品です。
キングストン HyperX Cloud II
キングストンは、半導体で世界的に有名なメーカーですが、ヘッドセットの分野ではプロゲーマー御用達のメーカーとして知られています。
HyperX CloudⅡは、7.1chサラウンドを搭載。耐久性のあるメッシュケーブルや交換可能なイヤーパッドなどゲーム必要なものが一通りそろっています。
ロジクールG433
ロジクールはPC関連の製品を多数販売しているスイスのブランドです。
G433は、7.1chサラウンドに加え、ロジテック独自のスピーカードライバーである「Pro-G」を採用。
ヘッドホン部分には、スポーツ用のメッシュ素材を使い、長期間の使用や夏場などでも快適を保ちます。
また、マイク部分は着脱式になっており、映画や音楽鑑賞にもピッタリです。
SteelSeries Arctis
SteelSeriesは、アメリカ・シカゴに本拠地を置くPC関連の製品を多数販売しているブランドです。
Arctisは、7.1chサラウンドを搭載したゲーミングヘッドセット。
ヘッドバンド部分にスキーゴーグルバンドを使う事により、様々な形状の頭にフィットする。
また、ヘッドセットの重みを分散させる効果があり、疲れにくいつけ心地を実現しました。
パッド部分には、寝具で有名なエアウィーヴ素材を使い、包み込むような装着感が特徴的で、これだけでもArctisを選ぶ価値があります。