イヤホンを買ったら初めにやろう！エイジング入門

イヤホンやヘッドホン、スピーカーなどの音響機器で使われるエージングという言葉をご存知ですか？
エージングという言葉は、「エージングしたら音が良くなった」「エージングしないと音がこもる」などのような使い方がされます。
ここでは、エージングと何なのか？正しいエージングの仕方を解説します。

エージングとは何か？

エージングまたはエイジングとも言いますが、直訳すると劣化や熟成という意味になります。

はて、「イヤホンを劣化させる？」「イヤホンを熟成させる？」んー意味がわかりませんよね？

実は、イヤホンなどの音響機器で使われるエージングとは、慣らし運転の意味で使われています。車やバイクの慣らし運転と一緒ですね。
ですので、イヤホンのエージングとはイヤホンの慣らし運転です。

さて、それではイヤホンのエージングはどんな効果があるのでしょうか？

エージングの効果

エイジングの効果としては、「高音の抜けが良くなる」「低音のこもりが無くなる」などの音質の改善が期待できます。さらに、エイジングが完了しないと、イヤホンの本来の性能を発揮できないとも言われているので、イヤホンを購入したらまずはエイジングしてみて下さい。

ただし、イヤホンのエージングには効果がないと考える人も一定数います。その理由は、「化学的根拠がない」「イヤホンに耳が慣れただけ」などなど。確かに、エージングには化学的な根拠はないのかもしれません。ですが、私はイヤホンのエージングには効果があると考えています。もっと正確に言えば、イヤホンなどのオーディオは、使用するにつれて徐々に音質が変化するものだと考えています。

これは私の経験談なのですが、イヤホンを購入して、エイジングをせずに試聴してみると高音が刺さりすぎて、耳が痛くとても聴けたものじゃないと、とてもがっかりした事がありました。数時間エイジングしてみて、再び試聴してみると、痛いほどの高音の刺さりが取れてマイルドになったという事がありました。

また、試聴ブースがある専門店で、気に入ったイヤホンを購入して、ウキウキしながら家に帰ってからいざイヤホンを聴いてみると、試聴ブースで聴いたのと違い全然好みの音じゃないと愕然とした事がありました。そんな時でも、数時間エイジングしたら試聴ブースで聴いた音に近づき満足できたました。

このような経験から、確かに化学的な根拠はないのかもしれないが、経験でイヤホンをエイジングするのは効果があると断言出来ます。

エージングの仕方

イヤホンのエイジングは、簡単に説明すると、イヤホンで音楽を再生するだけです。ただし、再生する音楽や音量、期間など様々な方法があります。
ここで具体的な方法を説明します。

どんな音声を流せば良いのか？

エージングには、再生する音楽がホワイトノイズやピンクノイズなどの、ノイズ音を再生する方法と普段から良く聴いている音楽を再生する方法があります。
後者の「普段から良く聴いている音楽を再生する方法」は、各自、音楽を用意すれば良いので、ここではノイズ音の入手方法を解説します。

ホワイトノイズやピンクノイズなどのノイズ音の入手方法は幾つかありますが、一番簡単な方法はyoutubeで入手方法です。さらに、youtubeでは再生出来ないハイレに対応した音源や独自のエージングCDも販売されているので、こちらも合わせて紹介します。

ホワイトノイズ(youtube)

単位周波数帯域(1Hz)に含まれる成分の強さが周波数に無関係に一定の雑音をホワイトノイズといいます。周波数を横軸にエネルギーを縦軸にとってホワイトノイズをグラフ化すると、フラットなグラフになります。

引用元：//www.ari-web.com/service/kw/sound/noise.htm

ピンクノイズ(youtube)

ピンクノイズとはホワイトノイズに-3dB/oct の低域通過フィルタを通したもので、周波数を横軸にエネルギーを縦軸にとってピンクノイズをグラフ化すると、ピンクノイズは高い周波数帯域に行くにつれて右下がりのグラフになります。

ですから、ピンクノイズをオクターブバンドパスフィルターで測定すると、どのオクターブでみてもエネルギーが均一でフラット（平坦）な特性になります。

どのオクターブの帯域でみても音の大きさが同じ音であるため音響調整や測定ではピンクノイズがよく使用されます。ホワイトノイズをオクターブバンドパスフィルターで測定した場合には、オクターブバンドの中心周波数が高くなるにつれて右上がりの特性になります。

引用元：//www.ari-web.com/service/kw/sound/noise.htm