RHAから発売されたデュアルコイルダイナミックドライバーを搭載した高級イヤホン T20をレビューします。
RHAのT20を購入したきっかけ
もともとRHAの音作りが好きで、去年同じメーカーの機種であるRHA MA750を購入し、リスニングを楽しんでいました。そこでふとRHAイヤホンの新作情報が入ってきました。それがRHA T20です。(発売日は2015年7月)
さすがに3万円もするものなので、視聴をせずに買うのは怖いと思い、某イヤホン店でRHA T20を視聴しました。聞いた瞬間MA750のさらに上をいく解像度、低音のメリハリ感、高音の伸びを感じ、即購入を決めました。
RHTのT20の購入して良かったと感じた点
音質
著者の環境:Fiio x5 2nd generation→RHA T20
全体的にドンシャリなサウンドです。かつてのMA750も弱ドンシャリで、それを継承しています。D型ドライバ一発のイヤホンで3万円ははじめ高価に感じましたが、聞いてみると値段以上の満足感を得ることができ、ほんとに購入してよかったです。ほかにもD型一発イヤホンがありますが、解像度ではピカイチだと思います。
さらにこのイヤホンの特徴として自分の好みで音質を変えることができます。トレブルブーストとバスブーストのチューニングフィルターが別途付属します。(ノーマルはリファレンスフィルター)ステムごと交換するだけで簡単に気軽に音を変化させる事ができます。私の場合はつけるイヤーピースによって変えています。大まかにシリコンイヤーピースのときには低音がほしいのでバスブーストチューニングフィルターを、コンプライのような低反発ウレタンのイヤーピースのときにはリファレンスかトレブルチューニングフィルターにしている。もともとのリファレンスでも圧倒的バランスのいいサウンドとなっており、このままでもありだと思います。
以下リファレンスチューニングフィルターを用いて音質のレビューを行います。
低域
D型特有の深く沈む音までだします。さらにアタック感がとてもよく、聞いていて心地良いです。MA750には物足りないと感じていた低音がT20ではバシバシきます。レスポンスがよくロックに合うと思います。
中域
ドンシャリなのであまり中域は強調されてませんが、それでもボーカルが聞きづらいということはなく、クリアなサウンドになっています。ただ、私としてはすこし物足りないかなと思います。
高域
サ行が刺さるといったことがありませんが、高音はほんとにシャリシャリした音をだします。はじめは慣れずにうるさく感じましたが、いまではこの高音の虜になっています。でも聞く音楽によってはうるさく感じる部分があります。
付属品
RHAは付属品がとても豊富です。イヤーピースは10セット(デュアルデンシティ・ダブルフランジ・メモリーフォーム)あります。さらにクリップ、プレミアムハードキャリーケース、ステンレススチールイヤーチップホルダーもついています。イヤーピースのサイズはS、M、Lの各3種類があり、自分の耳にあうものをつけていただければいいと思います。ハードキャリーケースも高級感があり、とてもいいです。
その他
RHAの製品はリケーブルできないという点があります。そのためケーブルが断線したらもうイヤホンとはおさらば・・・・・・と思っている方もいるかと思います。しかしRHAイヤホンの製品は品質が非常にたかく、また3年保証なので断線しても新品に交換してもらえるので安心です。
RHTのT20の購入して改善して欲しいと感じた点
装着感と遮音性
T20はその形状から耳掛けイヤホンであり、装着感はあまり問題はありません。しかし、ケーブルがゴムであるので取り回しが悪く、癖がとてもつきやすいです。さらにケーブルの長さが通常のケーブルの1.2mではなく1.6mで、タッチノイズが凄いです。固定しないと歩きながらの使用には向きません。しかし、MA750ほどではないです。
遮音性については同じ耳掛けをするSHUREの製品と比べたらいまいちですね。D型イヤホンなのでベント穴が必要で、このT20もフェイスプレートに少し大きめのベント穴が一つ空いています。そのため音楽を流していても車の音などが聞こえてきます。個人的には内側にベント穴をつけてほしかったんですが、形状的にできなかったのかもしれませんね。
RHT T20のレビューまとめ
やはり全てにおいて完璧とはいきませんが、D型の音が好きな方。初めて高級イヤホン購入を考えている方にはおすすめです。音質については問題なしですがやはり装着感と遮音性がすこし問題があります。音質においてはドンピシャの好みにあてはまる人も私含め多くいるので一回試しで視聴してみることをおすすめします。
また少し書いたとおり保証が3年あるので、断線しても交換してもらえることができるので、私の場合は「1年1万円!」と考え購入しました笑。
またイヤホンの感度がたかいのでスマートフォンとの相性もよく、音楽プレイヤーのような駆動力を必要としないのでその点においてもかなり評価できます。